シャンバーニュが泡立つ理由
シャンパーニュの繊細な泡には秘密があります。時の流れによって形作られるシャンパーニュが、人生に輝きと喜びを与える理由も一緒に探してみましょう。
シャンパーニュはどのように作られるのか?
シャンパーニュの製造には、長年受け継がれてきた変わらぬ工程があります。
1. 収穫
シャンパーニュのブドウは、手作業で収穫されます。収穫時期は年によって若干変わりますが、8月末から9月初旬の間にはじまり、約3週間続きます。
2. 圧搾
ブドウの果汁を抽出するために圧搾機を使います。シャンパーニュの特徴であるピノ・ノワール種とムニエ種のブドウは、果汁に色がつかないよう丁寧に圧搾しなければなりません。
3. アルコール
発酵
ブドウに含まれる糖分は、タンク内の酵母の働きによってアルコールに変化します。この過程で出来上がったお酒はシャンパーニュ地方ではヴァン・クレールと呼ばれています。
4. 調合
セラーマスターであるギョーム・ロフィアンは、異なる年、ブドウ品種、ブドウが収穫された場所などを考慮し、組み合わせて独自のスタイルを生み出します。
5. ボトリング
(またはティラージュ)
リキュール・ド・ティラージュ(ワイン、砂糖、酵母)を、ブレンドされた透明なワインに加えます。この時に二次発酵が起こり、目に見える特徴的な泡ができます。
6. 動瓶と澱抜き
ここでいよいよボトルを休ませます。この段階で、ボトル詰めの際にできた沈殿物は、ボトルの首を下に傾けて定期的に取り除きます。ボトルを数回振って余分な沈殿物を取り除き、複雑な冷凍工程を経てさらに沈殿物を取り除きます。
7. リキュール添加
シャンパーニュと砂糖からなるドサージュ(またはエクスペディション)リキュールを加えます。このリキュールは製品の味わいとテクスチャーの最終調節のために使用されます。つまり、このドサージュがシャンパーニュ独自のスタイルと特徴を与えるのです。
8. 打栓とラベリング
ボトルには、スパークリングワイン特有のコルクと、他のワインと区別しやすいラベルが貼られ、最も美しい姿でドレスアップされています。
シャンパーニュの泡は
いつ、どのようにしてできるのか?
シャンパーニュはどうやって発泡するのでしょうか?実は、この泡の正体は、二酸化炭素です。シャンパーニュを開けたときに、糖分がアルコールに変化します。その際に発生する二酸化炭素の蓄積によって生じる圧力から泡が現れるのです。
驚くことに、シャンパーニュが注がれるグラスが泡を作り出す重要な役目を果たしています。グラスに含まれる不純物が泡の形成に、より影響を与えているのです。
シャンパーニュ、スパークリングワイン
クレマンの違いは?
シャンパーニュ、クレマン、スパークリングワインの違いは何でしょうか?その答えは、風土の違いと、作業方法と醸造方法にあります。
スパークリングワインという用語は、世界で生産されるすべてのスパークリングワインを意味します。よく知られているのは、イタリアのプロセッコ、ロワール渓谷のヴーヴレ、ドロームのクレレット・ド・ディーなどがあります。一方、正式なシャンパーニュの呼称を持つのは、シャンパーニュ地方のスパークリングワインだけです。より手頃な価格のスパークリングワインは、さまざまな品種のブドウから造られ、その品質もバラバラです。シャンパーニュのブドウ品種は、ピノ・ノワール、ムニエ、シャルドネなど、明確に識別されています。最後に、スパークリングワインは、特徴的な二次発酵を伴う有名な伝統的製法(またはメトード・シャンプノワーズ)では造られません。
クレマンもスパークリングワインの一種ですが、その名声により特別な地位を与えられています。シャンパーニュとクレマンにはいくつかの違いがあり、最も明らかな違いは地理的な原産地で、テロワール、風土や環境の違いによって品質が異なります。シャンパーニュはそのアペラシオンの由来となった地域からしか造られないのに対し、クレマンはアルザスからラングドック・ルーションまで、さまざまな地域から造られています。この2つのスパークリングワインのもう1つの違いは、醸造期間の長さです。クレマンの最低熟成期間が12ヶ月であるのに対し、ノン・ヴィンテージ・シャンパーニュは15ヶ月以上、ヴィンテージ・シャンパーニュは36ヶ月以上でなければなりません。
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