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Nicolas Feuillatte News
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シャンパーニュを飲むのは、毎回が一度限りの特別な時間です。それはとても主観的なもので、ワインの愛し方には誰にも共通する1つの真実というものはなく、味わう人の数と同じだけの楽しみ方が存在します。男性でも女性でも、それぞれが独自の経験、文化、感性、教義を持ち、それらがワインに非常に個性的な表現を与えています。

さらに、直接的ではない要因も味わいに影響を与えます。シャンパーニュそのものやそれを味わう個人以外にも、それらの周りの環境が非常に重要な役割を果たします。実際、季節や天気、飲む場所、どのような機会に飲んでいるか、集まった人の人数、照明、気温、気圧、飲む人の健康状態、時間帯など様々な要素がシャンパーニュを飲むそれぞれの人の感覚に影響を及ぼします。忘れてはならないもう1つの重要な要素は、グラスの種類と形です。

シャンパーニュは7度~9度が味わうのに最も適した温度です。ステムのないグラスを手で包み込んでシャンパーニュを温めてしまわないように、ステムのあるグラスを使うことが望ましいです。

ステム付きグラス
の構造

適したグラスの形状は、シャンパーニュの可能性を最大限に発揮させることができ、それは以下に挙げられる要素に特徴付けられます。

  • リム (1)
  • チムニー(ボウル上部)(2)
  • ショルダー(ボウル最広部)(3)
  • パレゾン(ボウル下部)(4)
  • スパークリングポイント (5)

シャンパーニュを美味しく味わうためには、グラスの中のスパークリングポイントという部分が、泡を生まれやすくし、発泡の勢いを強めるという非常に興味深い役割を果たしています。

パレゾンはグラスと液体の接触部分となります。パレゾンの最上部の直径が大きいほど、シャンパーニュと空気間の反応が起こる表面積が広くなります。また、アロマの拡散もより安定して起きます。ショルダーはシャンパーニュを注げる上限の高さとなり、空気との反応が起きる際に、液体の表面に動きを与えたり、逆に止めたりするので、シャンパーニュに酸素が供給され、アロマの拡散が促進されます。ショルダーは、その形状によってこのような現象を強めたり、弱めたりするので、ある意味重要な役割を果たしています。チムニーによって、シャンパーニュから拡散されたアロマがリムの位置で口や嗅覚に届く前に、再び濃縮されて整います。最終的に、グラスのリムを介して、シャンパーニュを味わう人がワインの香りと特性を感じとることができます。リムの直径がショルダーのものより小さい場合は、拡散したアロマはより濃厚になって味わう人に届きます。

グラスの容量はそのサイズに比例したものとなります。容量が大きいほど、グラスも大きくなり、アロマが凝縮されやすいものとなります。

シャンパーニュを飲むときに
フルートグラスは理想的?

フルートグラスは、その垂直に細い形のおかげで、発泡性を促し、シャンパーニュの新鮮さが際立ちます。フルートグラスはシャンパーニュを飲む場に上品さをもたらしてくれるので、様々なお祝いの場面でよく使われます。とはいえ、アロマ分子の拡散は中程度で、その濃度もあまり高くありません。

アブソリュ・グラス
とは

この種のグラスは、シャンパーニュの発泡性とアロマの拡散を共に促進するので、味わう際に感じられる香りが高まります。シャンパーニュの味わいを最適化するグラスの条件は次のようなものです。

 

  • しっかりとしたスパークリングポイントがあり、発泡性を高める。
  • パレゾン(ボウル下部)に高さがあり、その上部の直径が大きく、空気との反応が起きやすくなり、アロマの放出を促進する。
  • ショルダーが、空気との反応が起こる際に濃厚なアロマの拡散を促進するような形状である。
  • チムニー部に高さがあり、リムの直径がショルダーの直径の3分の1以下である。それにより、チムニーでアロマが濃縮され、リムの位置で濃厚にバランスが整う。

ご存じでしたか?

ニコラ・フィアットでは、当社の創造力溢れるワイン醸造委員会が、12個のグラスを使って、どのグラスが最もシャンパーニュの美味しさを引き出して表現できるかという実験を行いました。最終的にアブソリュ・グラスが1番よいという結果が出ています。